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あ007|愛別離苦(あいべつりく)とは?愛する者との別れの苦しみを表す仏教語

目次

愛別離苦の読み方と意味

■ 四字熟語

愛別離苦(あいべつりく)

■ 読み方

あいべつりく

■ 意味

「愛別離苦」とは、愛する者と別れなければならない苦しみを表す仏教用語で、人生における八つの苦しみ(八苦)の一つです。

  • 「愛別」は、愛する者との別れ
  • 「離苦」は、離れ離れになることの苦しみ

この言葉には、人間関係の無常や、生と死のはかなさが込められており、特に家族・友人・恋人など親しい人との別れの悲しみを指す際に使われます。

愛別離苦の語源と出典

■ 出典

仏教用語(八苦の一つ)
八苦:生・老・病・死・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦

「愛別離苦」は、釈迦が説いた「人生において避けることのできない八つの苦しみ」の中の一つとして挙げられています。
人間は愛情を持つがゆえに、その別れに深く苦しむ存在であるという、仏教的な人生観を象徴する言葉です。

愛別離苦の使い方と例文

■ 用例・使い方

  • 長年連れ添った妻を失い、彼は愛別離苦の悲しみに暮れていた。
  • 親しい友との別れは、まさに愛別離苦の体験だった。
  • 愛別離苦の意味を、身をもって知った気がする。

愛別離苦と関連する四字熟語

以下は、「愛別離苦」と近い意味や心情を表す四字熟語です。

四字熟語読み方意味
哀毀骨立あいきこつりつ深い悲しみで身体がやせ細るほど衰えること
一期一会いちごいちえ一生に一度の出会いを大切にすること
哀哀父母あいあいふぼ親への深い感謝と情愛を表す言葉
無常迅速むじょうじんそく世の中の移ろいが非常に早く、永遠不変ではないことを説く仏教語
悲喜交交ひきこもごも悲しみと喜びが入り混じるさま

愛別離苦が使われる場面とは?

■ 葬儀や追悼の言葉

故人との別れの悲しみを表現する際、**「愛別離苦の悲しみ」**という表現が用いられます。

■ 文学や詩、手紙

深い別離の感情を表す言葉として、感動的な場面や別れのシーンで登場します。

■ 仏教の説法や法話

人間の苦しみを説く中で、愛別離苦の心のありようを学ぶ題材として扱われます。

まとめ:愛別離苦は、別れの苦しみと人生の無常を伝える言葉

「愛別離苦」は、人としての自然な感情=愛情があるがゆえに生まれる別れの苦しみを言葉にした四字熟語です。
その背景には、人生は常に変化し、すべての存在が無常であるという仏教の根本的な教えがあります。
別れの悲しみを乗り越えるための一助として、この言葉の意味を深く理解することは、心の整理にもつながるかもしれません。

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