目次
悪逆無道の読み方と意味
■ 四字熟語
悪逆無道(あくぎゃくむどう)
■ 読み方
あくぎゃくむどう
■ 意味
「悪逆無道」とは、人としてあるまじき極めて悪い行為をすること、または道徳や人倫に反する残虐で非道な行いを意味する四字熟語です。
- 「悪逆」は、極悪非道な行為、特に目上の人への反逆や裏切りを指す。
- 「無道」は、道徳や倫理にまったく反する状態を意味します。
つまり、「悪逆無道」は、道理も情けもない残忍さや非人道的な行いを非難する非常に強い言葉です。
悪逆無道の語源と出典
■ 出典
中国古典・仏教用語・儒教思想に基づく複合語。
特定の書物ではなく、「悪逆」や「無道」という漢語が組み合わさった熟語。
古くから王朝や歴史物語、仏教説話などで、「反逆者」「暴君」「非道な為政者」などを形容する際に用いられてきました。
悪逆無道の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 民を虐げたその支配者の行為は、まさに悪逆無道であった。
- 悪逆無道な事件に、多くの人々が憤りを感じた。
- 正義のために、悪逆無道な存在に立ち向かう覚悟が求められる。
悪逆無道と関連する四字熟語
以下は、「悪逆無道」と意味が近く、非道・残虐・悪行を批判する際に使われる四字熟語です。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
暴虐非道 | ぼうぎゃくひどう | 暴力的で道理を無視した極端にひどい行為 |
残忍酷薄 | ざんにんこくはく | 非常に冷酷で思いやりのかけらもない態度 |
不仁不義 | ふじんふぎ | 思いやりも正義もないふるまい |
奸佞邪智 | かんねいじゃち | 悪知恵に長け、ずる賢く邪な心を持つ人 |
天理人情 | てんりにんじょう | 人としての道理と情け(※これに反する言動が悪逆無道とされる) |
悪逆無道が使える場面とは?
■ 歴史・政治の文脈
- 暴君や非道な独裁者を批判する言葉として使用されます。
- 反乱や裏切りを強く非難するときにも適しています。
■ 社会的事件の描写
- 重大な凶悪事件や倫理に反する行為を表すニュース・評論などで使われます。
■ 文学や創作の中での悪役描写
- 極悪非道な敵役の人物描写に用いることで、物語の緊張感を強める効果があります。
まとめ:悪逆無道は、道理に背いた悪の象徴
「悪逆無道」は、人道や倫理にまったく背く極悪な行いを断罪する強い言葉です。
歴史・社会・物語などの文脈で、**「許されざる非道さ」や「絶対的な悪」**を象徴する表現として、今なお使われています。
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