目次
易往易行の読み方と意味
■ 四字熟語
易往易行(いおういぎょう)
■ 読み方
いおういぎょう
■ 意味
「易往易行」とは、仏教において、誰にでも実践でき、極楽往生がしやすい修行の道を指します。
特に、念仏を唱える浄土宗の教えにおいて、「誰でも極楽へ行ける簡単で確実な行(ぎょう)」という意味で使われます。
- 「易往」は「往きやすい」=極楽へ行きやすい
- 「易行」は「行じやすい」=実践しやすい修行方法
つまり、「誰にでもできる、救いの道がある」という平易な仏道の実践を説いた言葉です。
易往易行の語源と出典
■ 出典
中国・唐代の高僧**善導大師(ぜんどうだいし)**の著作『観無量寿経疏』より。
「念仏往生の道は、易往易行なり」
この言葉は、法然や親鸞といった日本の浄土宗・浄土真宗の教義の根幹ともなっています。
易往易行の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 念仏の道は易往易行であり、誰にでも極楽の門が開かれている。
- 法然は念仏を易往易行の道として万人に広めた。
- 浄土宗の教えは、易往易行の精神に基づいている。
易往易行と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
他力本願 | たりきほんがん | 仏や阿弥陀の力によって救われるという考え方(浄土教の核心) |
一心不乱 | いっしんふらん | 心を一つに集中し、乱されない状態 |
無碍自在 | むげじざい | 何ものにも妨げられず、自由自在であること(仏の智慧や境地を表す) |
精進潔斎 | しょうじんけっさい | 身を清め、ひたすら仏道に精進すること |
平等利益 | びょうどうりやく | すべての人が平等に仏の利益を受けられること |
易往易行はどんな場面で使える?
■ 宗教・仏教の学びの中で
浄土宗・浄土真宗の教えや仏道の入門としての概念説明に。
■ 一般的な比喩として
難解なものではなく、誰にでも理解できる方法・やり方を紹介する比喩表現として使うことも可能。
例:「このやり方はまさに易往易行で、誰でもすぐできる」
まとめ:易往易行は、万人に開かれた仏道の入り口
「易往易行」は、仏の慈悲により、誰でも極楽へと導かれる道があるという教えを表す言葉です。
その根底には、すべての人を救おうとする仏の平等な願いと、念仏の実践を重視する浄土教の精神が込められています。
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