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i013|衣錦尚絅(いきんしょうけい)とは?内面の徳を重んじる四字熟語

目次

衣錦尚絅の読み方と意味

■ 四字熟語

衣錦尚絅(いきんしょうけい)

■ 読み方

いきんしょうけい

■ 意味

「衣錦尚絅」とは、立派な功績や徳を備えていても、それをひけらかさず、つつましい態度でいることを意味する四字熟語です。

  • 「衣錦(いきん)」は、錦の衣を着ること。立派な功績や名誉の象徴。
  • 「尚絅(しょうけい)」は、絅(かけぎぬ)という薄衣をさらに上から着ること。表面を控えめに覆うことから、内面の価値を隠す慎ましさを表します。

この熟語は、成功しても謙虚さを忘れない美徳を説いています。

衣錦尚絅の語源と出典

■ 出典

『詩経(しきょう)』衛風(えいふう)・淇奥(きいく)

「衣錦尚絅」
錦の衣の上にさらに絅を重ねることで、華美さを抑え、内にある徳を大切にする姿をたとえています。

儒教的価値観においては、「外見よりも内面の徳を重視する」という教訓として引用されます。

衣錦尚絅の使い方と例文

■ 用例・使い方

  • 大きな業績を挙げても、衣錦尚絅の姿勢を崩さなかった。
  • 衣錦尚絅の心構えは、リーダーに求められる資質だ。
  • 衣錦尚絅を体現する人物は、周囲から深く尊敬される。

衣錦尚絅と関連する四字熟語

四字熟語読み方意味
謙虚温厚けんきょおんこう謙虚で穏やかな性格
大智如愚だいちじょぐ本当に賢い人は愚かに見えるほど控えめである
大賢虎変たいけんこへん大賢者が時に応じて外見や態度を変えること
深蔵若虚しんぞうじゃくきょ能力や才知を秘めて表に出さない
蘭摧玉折らんさいぎょくせつ優れた人物の早世を惜しむこと(控えめさと対照的な表現)

衣錦尚絅が使える場面とは?

■ ビジネス・リーダーシップ

成果を自慢せず、謙虚な態度でチームをまとめる姿勢を表現する際に。

■ 教育・人材育成

学生や後輩に「成功しても謙虚さを忘れない」ことを教える文脈で。

■ 日常会話・文章表現

友人や同僚の控えめな人柄を褒める言葉として。

まとめ:衣錦尚絅は、成功しても謙虚であることの象徴

「衣錦尚絅」は、外面よりも内面の価値を重んじる美徳を表した四字熟語です。
現代社会においても、実績をひけらかすより、静かに人を惹きつける品格を持つことの大切さを教えてくれます。

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