目次
遺臭万載の読み方と意味
■ 四字熟語
遺臭万載(いしゅうばんさい)
■ 読み方
いしゅうばんさい
■ 意味
「遺臭万載」とは、悪い評判や恥ずべき行いの名が、長く後世まで残ることを意味する四字熟語です。
「遺臭」は悪い評判や汚名を後世に残すこと、「万載」は長い年月を表します。
つまり、恥ずべき行為の悪名が、何代にもわたって伝えられてしまうことを指します。
遺臭万載の語源と出典
■ 出典
『後漢書(ごかんじょ)』王充伝
「遺臭萬載、不可復滅」
(悪名は万代に残り、消すことはできない)
古代中国では、政治的失敗や道義に反する行為は、名誉回復が難しく、子孫にまで影響を及ぼすと考えられていました。
遺臭万載の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 不正を働けば、遺臭万載の恥となる。
- 権力乱用の事実は、遺臭万載として歴史に刻まれるだろう。
- 戦争犯罪は、遺臭万載の汚名として後世に伝わる。
遺臭万載と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
悪名高揚 | あくめいこうよう | 悪い評判が広く知れ渡ること |
千古不磨 | せんこふま | 永遠に消えることのない名声や悪名 |
汚名千載 | おめいせんざい | 恥ずべき悪名が長く後世に残ること |
万古不易 | ばんこふえき | 永遠に変わらないこと(良い意味でも使われる) |
悪事千里 | あくじせんり | 悪い噂はすぐに広まり遠くまで届くこと |
遺臭万載が使える場面とは?
■ 歴史・政治の批評
過去の指導者や権力者の悪行を指摘するときに用いられる。
■ 経営・企業倫理
不正や不祥事が企業の評判を長く損なうことを戒める表現として。
■ 教訓的な文章やスピーチ
若い世代に向け、誠実さや道徳心の大切さを説く際に効果的。
まとめ:遺臭万載は悪事の戒めを強調する言葉
「遺臭万載」は、一度の不正や恥ずべき行為が、長く後世に残るという厳しい戒めです。
現代でも、政治・企業・個人の行動において、この言葉は「信用は築くのに時間がかかるが、失うのは一瞬」という教訓として使われています。
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