目次
以身殉利の読み方と意味
■ 四字熟語
以身殉利(いしんじゅんり)
■ 読み方
いしんじゅんり
■ 意味
「以身殉利」とは、利益や財産を得るために自分の命や身を犠牲にすることを意味する四字熟語です。
多くの場合、批判的・否定的な文脈で使われ、「私利私欲のために命を顧みない愚かさ」を戒める表現です。
- 「以身(いしん)」=自分の身・命をもって
- 「殉利(じゅんり)」=利益のために命をささげる
つまり、金銭や利益を優先して命を粗末にする行為を指します。
以身殉利の語源と出典
■ 出典
『後漢書(ごかんじょ)』列女伝
古代中国の歴史書の中で、利益を追い求めすぎる人々の行動を戒めるために用いられた表現です。
儒教的価値観においては、義や道徳よりも利益を優先する生き方は軽蔑されるべきものとされ、この言葉が使われました。
以身殉利の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 彼の行動は、まさに以身殉利といえるだろう。
- 以身殉利の生き方は、一時の利益を得ても長続きしない。
- 会社の利益のために健康を犠牲にするのは、以身殉利の愚行である。
以身殉利と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
利欲恣睢 | りよくしい | 利益や欲望のために勝手気ままに行動すること |
捨生取義 | しゃせいしゅぎ | 命を捨てても義を取ること |
貪名逐利 | たんめいちくり | 名誉や利益をむさぼり追い求めること |
利害得失 | りがいとくしつ | 利益や損失のこと |
捨本逐末 | しゃほんちくまつ | 大事な本質を捨て、つまらない末節を追うこと |
以身殉利が使える場面とは?
- 金銭第一主義の危険性を説く文章
- 道徳教育や倫理の教材
- 経済活動における過剰な自己犠牲への警鐘
まとめ:以身殉利は、利益至上主義への戒めの言葉
「以身殉利」は、利益や財産を命よりも優先することの愚かさを諭す四字熟語です。現代社会でも、仕事やお金のために健康や人生を犠牲にしてしまう危険性を警告する言葉として使うことができます。
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