目次
衣帯中賛の読み方と意味
■ 四字熟語
衣帯中賛(いたいちゅうさん)
■ 読み方
いたいちゅうさん
■ 意味
旅立つ友や知人に贈る詩や言葉を、衣の帯の中に忍ばせて贈ることを表す四字熟語。
古くは、別れや送別の際に相手への友情や感謝を秘めて贈る情緒的な行為を意味しました。
現代では、友情・感謝・惜別の情を表す雅な言葉として使われます。
衣帯中賛の語源と出典
■ 出典
中国・晋(しん)の時代の故事から。
友人を遠くに見送る際、直接渡せない詩や手紙を、衣の帯の中にこっそり忍ばせて贈ったことに由来します。
これが「衣帯中賛」と呼ばれ、別れの礼節と友情の深さを象徴する言葉となりました。
衣帯中賛の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 長年の同僚の退職に際し、衣帯中賛の心で手紙を渡した。
- 旅立つ友に衣帯中賛の詩を添えて贈る。
- 衣帯中賛の情を持って、心を込めた餞(はなむけ)をした。
衣帯中賛と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
扇枕温衾 | せんちんおんきん | 友人や客を暖かくもてなすこと |
管鮑之交 | かんぽうのまじわり | 利害を超えた深い友情 |
金蘭之契 | きんらんのちぎり | 金や蘭のように美しく固い友情 |
志同道合 | しどうどうごう | 目指す方向や価値観が一致し、強く結びついていること |
水魚之交 | すいぎょのまじわり | 水と魚のように切っても切れない親しい関係 |
まとめ:衣帯中賛は、言葉にできない友情と感謝の象徴
「衣帯中賛」は、直接言えない感謝や友情を、静かに、しかし確かに伝える方法を象徴する四字熟語です。
現代では詩や手紙だけでなく、贈り物やメッセージカードにこの精神を込めることもできます。
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