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i034|一月三舟(いちがつさんしゅう)とは?同じ対象でも意見が分かれるたとえ

目次

一月三舟の読み方と意味

読み方

いちがつさんしゅう

意味

「一月三舟」とは、同じ対象を見ても立場や考え方の違いによって解釈が異なることのたとえです。

  • 「一月」=一つの月(対象)
  • 「三舟」=三つの船(立場や視点)

つまり、同じ月を三隻の船から見ても位置や角度によって見え方が異なるように、同じ物事でも人によって受け止め方が異なることを表しています。

一月三舟の語源・由来

出典

中国・唐代の詩人、張九齢(ちょうきゅうれい)の詩『感遇』より。
詩の中で、「同じ月を三つの船から見ると、位置によって形や輝きが異なって見える」という比喩が使われています。

このことから、人の立場や状況によって同じ事実も違って見えるという意味で使われるようになりました。

一月三舟の使い方と例文

使用シーンのポイント

  • 複数の人が同じ事象について異なる意見を持っている場面
  • 立場や環境の違いによる認識の差を説明するとき
  • 公平な判断の難しさを強調したいとき

例文

  • 会議では一月三舟のように、同じデータでも見解が分かれた。
  • 一月三舟のたとえ通り、立場によって意見は異なる。
  • 人の感じ方は一月三舟、だからこそ相互理解が大切だ。

一月三舟と関連する四字熟語

四字熟語読み方意味
一事三千いちじさんぜん一つの事柄に多くの解釈や見方があること
羊頭狗肉ようとうくにく見せかけと実質が異なること
同床異夢どうしょういむ同じ場所にいても考えていることが異なること
三者三様さんしゃさんよう人それぞれ考えややり方が異なること
見解百出けんかいひゃくしゅつ多くの異なる意見や見方が出ること

まとめ:一月三舟は、認識の違いを示す格言

「一月三舟」は、同じものを見ても立場や状況によって認識が異なることを端的に表す四字熟語です。
議論や交渉の場で使うことで、意見の相違を冷静に説明することができます。

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