i079｜一文不通（いちもんふつう）とは？文章をまったく理解できないことを表す四字熟語

一文不通の読み方と意味

読み方

いちもんふつう

意味

「一文不通」とは、文章や文字をまったく理解できないこと、または学問や知識が極めて乏しいことを意味します。

• 「一文」＝短い文章、またはごく簡単な文
• 「不通」＝通じない、理解できない

転じて、「無学」「無知」の意味で人を形容する場合もあります。

一文不通の語源・由来

出典

中国の古典に由来し、古くから文盲や無学な人を表す慣用句として用いられてきました。
学問の重要性を説く儒教思想の中で、「一文不通」は軽蔑的に使われることが多かったと考えられます。

一文不通の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 読み書きができない、または学問に疎いことを強調したいとき
• 知識不足をやや皮肉や自嘲を込めて述べるとき
• 歴史的・文学的な表現として

例文

• 彼は一文不通で、手紙の内容すら読めなかった。
• 一文不通では、この契約書の意味は理解できないだろう。
• 祖父は一文不通だったが、生活の知恵には長けていた。

一文不通と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
無学文盲	むがくもんもう	学問がなく、読み書きができないこと
百無一能	ひゃくむいちのう	たくさんのことに通じていない、何もできないこと
無知蒙昧	むちもうまい	知識がなく、物事の道理がわからないこと
学識浅薄	がくしきせんぱく	学問や知識が浅く、深みがないこと
書読不知	しょどくふち	読み書きの方法を知らないこと

まとめ：一文不通は学問の大切さを教える言葉

「一文不通」は、単なる無知を示すだけでなく、学ぶことの重要性を強調するための古典的表現です。
現代ではやや文学的・比喩的に使われますが、歴史的背景を踏まえて使うことで、表現に深みを与えることができます。