目次
一顧傾城の読み方と意味
読み方
いっこけいせい
意味
「一顧傾城」とは、美女がひと目振り返るだけで、国や城が傾くほど多くの人を魅了することを意味します。
- 「一顧」=ひと目振り返ること
- 「傾城」=国や城が傾くほどの美女(転じて、非常に美しい女性)
転じて、人を強く惹きつけて夢中にさせるほどの美しさや魅力をたとえる表現として用いられます。
一顧傾城の語源・由来
出典:『後漢書(ごかんじょ)』梁冀伝
「一顧して人を傾け、再顧して国を傾ける」
これは、中国古代の絶世の美女が、ひと目振り返れば人心が動き、再び振り返れば国が傾くほどの影響力を持ったことを形容したものです。
同様の表現として「傾国傾城(けいこくけいせい)」もあります。
一顧傾城の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 美しさや魅力が非常に強い人物を称えるとき
- 文学的・詩的に美女を描写したいとき
- 美しさにより周囲を夢中にさせる様子を表現するとき
例文
- 彼女の登場はまさに一顧傾城、会場の空気が一変した。
- 古来より一顧傾城の美女は歴史を動かしてきた。
- その微笑みは一顧傾城のごとく、誰もが見とれてしまう。
一顧傾城と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
傾国傾城 | けいこくけいせい | 国や城を傾けるほどの絶世の美女 |
閉月羞花 | へいげつしゅうか | 月を隠し花を恥じさせるほどの美しさ |
花容月貌 | かようげつぼう | 花や月のように美しい顔立ち |
国色天香 | こくしょくてんこう | 国に二人といない美人と、天からの香りを持つ花 |
粉白黛緑 | ふんぱくだいりょく | 白い肌に美しい化粧を施した女性 |
まとめ:一顧傾城は、美しさの極致を表す雅な言葉
「一顧傾城」は、ひと目振り返るだけで人心を奪うほどの美女を描写する、非常に華やかな四字熟語です。
歴史や文学の中で、美しさが時に政治や人間関係を動かすことを示す象徴的な表現でもあります。
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