i109｜一視同仁（いっしどうじん）とは？全ての人を平等に愛する四字熟語

一視同仁の読み方と意味

読み方

いっしどうじん

意味

「一視同仁」とは、すべての人を差別せず、平等に慈しみ愛することを意味します。

• 「一視」＝すべてを同じように見ること
• 「同仁」＝同じ心（仁）で接すること

仁は儒教の徳目の一つで、「人を思いやる心」を指します。この熟語は、身分や貧富、立場の違いにかかわらず、すべての人に平等な愛情や思いやりを持つ姿勢を表します。

一視同仁の語源・由来

出典

『礼記（らいき）』礼運篇より

「大道之行也、天下為公、選賢与能、講信修睦、故人不独親其親、不独子其子…是故謀閉而不興、盗竊乱賊而不作、故外戸而不閉、是謂一視同仁」

この一節で「一視同仁」は、理想社会の在り方として、すべての人を平等に愛する姿勢を説く言葉として使われています。

一視同仁の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 公平な立場や態度を強調したいとき
• 差別や偏見のない考えを表したいとき
• 人道的・慈悲的なメッセージとして使うと効果的

例文

• 彼は身分や地位に関係なく、一視同仁の心で接している。
• 一視同仁の精神が、組織の信頼を高める。
• 一視同仁で接することが、真の平等社会の第一歩だ。

一視同仁と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
博愛無差	はくあいむさ	誰にでも分け隔てなく愛を注ぐこと
公平無私	こうへいむし	公正で、私心を持たないこと
仁者無敵	じんしゃむてき	仁を行う者は敵がいないこと
博施済衆	はくしさいしゅう	多くの人々に恵みを与えること
情同一視	じょうどういっし	感情や態度を変えず平等に接すること

まとめ：一視同仁は理想的な公平さを示す言葉

「一視同仁」は、すべての人を差別なく平等に愛する心を表す四字熟語です。
現代社会においても、偏見や差別をなくし、全員に同じ思いやりを持つという価値観は重要です。ビジネス、教育、人間関係などあらゆる分野で活用できる普遍的な理念です。