目次
一進一退の読み方と意味
読み方
いっしんいったい
意味
「一進一退」とは、物事が少し進んではまた少し戻ることを繰り返し、なかなか前に進まない状態を表す四字熟語です。
- 「一進」=少し進むこと
- 「一退」=少し退くこと
主に戦況や交渉の進展、病気の回復状況など、状況が安定せず行きつ戻りつする様子を描写する際に使われます。
一進一退の語源・由来
出典
明確な古典出典は定かではありませんが、軍事や交渉の場面で「攻めては退く」という意味合いから転じて、日常生活や抽象的な事象にも使われるようになりました。
古くは戦記物や歴史書にも類似の表現が見られます。
一進一退の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 状況が安定せず、前進と後退を繰り返しているとき
- 好転と悪化が交互に訪れる場面
- 成功や解決がすぐには見込めない状況
例文
- 両軍は一進一退の攻防を続けた。
- 景気は一進一退を繰り返し、安定にはほど遠い。
- 病状は一進一退で、なかなか快方に向かわない。
一進一退と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
行きつ戻りつ | いきつもどりつ | 状況が進んだり戻ったりして安定しないこと |
拮抗状態 | きっこうじょうたい | 力がほぼ同等で優劣がつかない状態 |
旗鼓相当 | きこそうとう | 力や勢いがほぼ互角であること |
鎬を削る | しのぎをけずる | 激しく争うさま |
攻防拮抗 | こうぼうきっこう | 攻めと守りが互角であること |
まとめ:一進一退は安定しない状態を象徴する言葉
「一進一退」は、物事が前に進んだかと思えばまた後退する不安定な状態を表す四字熟語です。戦況、交渉、健康状態など幅広い場面で使える便利な表現であり、状況の停滞感やもどかしさを端的に表すことができます。
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