目次
有財餓鬼の読み方と意味
読み方
うざいがき
意味
「有財餓鬼」とは、多くの財産を持ちながらも、欲深く満足することを知らない人をたとえる言葉です。
- 「有財」=財産を持っていること
- 「餓鬼」=飢えに苦しむ亡者(仏教で飢餓道に落ちた者)
すなわち、いくら財を蓄えても心が飢えている状態を指します。貪欲さや満足できない人間の性を批判する言葉です。
有財餓鬼の語源・由来
出典・背景
仏教用語に由来します。
餓鬼とは、欲深さのために常に飢えに苦しむ存在をいい、「有財餓鬼」とは財を持ちながら餓鬼のように飢えを感じている者を意味します。
ここから、欲望に際限がなく、満足を知らない人間の姿を表すようになりました。
有財餓鬼の使い方と例文
使用シーンのポイント
- お金を持っているのに欲張る人への批判
- 欲望を抑えられない姿を皮肉るとき
- 道徳や戒めを説く場面での引用
例文
- 大金を持ちながら、さらに金儲けに執着するのは有財餓鬼そのものだ。
- 財産を築いてもなお欲にとらわれる有様は、まさに有財餓鬼といえる。
- 彼の生き方は有財餓鬼で、決して幸福には見えなかった。
有財餓鬼と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
貪得無厭 | たんとくむえん | 欲張って満足を知らないこと |
貪欲無類 | どんよくむるい | 欲深さが際立ち、類を見ないほどであること |
金銭至上 | きんせんしじょう | 金銭を第一とする考え |
財欲無窮 | ざいよくむきゅう | 財産への欲望に限りがないこと |
欲深無底 | よくじんむてい | 欲望が深く、底なしであること |
まとめ:有財餓鬼は、欲望の尽きない人間を戒める言葉
「有財餓鬼」は、財を持ちながらも心が飢えている人の姿を表現する四字熟語です。
お金や物質的な豊かさがあっても満たされない心の貧しさを示し、欲に限りがないことへの警鐘として、現代でも十分に通用する言葉です。
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