MENU

a019|鴉雀無声(あじゃくむせい)とは?しんと静まり返った様子を表す四字熟語

目次

鴉雀無声の読み方と意味

■ 四字熟語

鴉雀無声(あじゃくむせい)

■ 読み方

あじゃくむせい

■ 意味

「鴉雀無声」とは、カラスやスズメさえ鳴かないほど、あたりが非常に静まり返っていることを意味します。
人の話や行動に、周囲が息を呑むほど集中したり、威厳や緊張感によって場が張りつめている様子を表します。

  • 「鴉」はカラス、「雀」はスズメ
  • 「無声」は、声がない=静けさを意味します

鴉雀無声の語源と出典

■ 出典

『漢書(かんじょ)』・李広伝(りこうでん)

「広臨陣持重、軍中鴉雀無声」

名将・李広(りこう)が戦場で冷静沈着に指揮を執ったとき、兵士たちが緊張と敬意で一言も発せず、鴉雀(カラスやスズメ)さえ鳴かぬほどの静けさだったというエピソードが元になっています。

鴉雀無声の使い方と例文

■ 用例・使い方

  • 彼の演説が始まると、聴衆は鴉雀無声となった。
  • 緊迫した会議の場は、鴉雀無声の空気に包まれていた。
  • 名教師の授業は、鴉雀無声の中で進んだ。

鴉雀無声と関連する四字熟語

以下は、「鴉雀無声」と似た意味を持つ四字熟語や、静寂・集中・緊張に関連する表現です。

四字熟語読み方意味
沈黙寡言ちんもくかげん口数が少なく、物静かな様子
緊張感満載きんちょうかんまんさい場の空気が張りつめている様子
静寂無音せいじゃくむおん音ひとつ聞こえないほどの静けさ
肅然無声しゅくぜんむせい厳粛な雰囲気で、誰一人声を出さないさま
息詰無声いきづめむせい息を詰めて黙ってしまうような緊張状態

鴉雀無声が使える場面とは?

■ 教育・講演

優れた講師や話し手に、聴衆が一言も発せずに集中している場面。

■ 軍事・組織統率

指揮官の威厳や信頼によって、部隊が一糸乱れず従っている状態。

■ ドラマや演出

場の空気が張りつめ、視線や動作にすら集中が集まる場面での演出として。

まとめ:鴉雀無声は、張り詰めた静けさの象徴

「鴉雀無声」は、極度の集中・緊張・敬意によって場が完全に静まり返る様子を表す四字熟語です。
静けさの中に潜む力や重みを伝える表現として、教育・軍事・芸術など様々な場面で使うことができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次