目次
曖昧模糊の読み方と意味
■ 四字熟語
曖昧模糊(あいまいもこ)
■ 読み方
あいまいもこ
■ 意味
「曖昧模糊」とは、物事がはっきりせず、ぼんやりとしていて、正体がつかめないことを意味します。
- 「曖昧」は、不明確・あいまいな様子
- 「模糊」は、ぼんやりしていて輪郭がはっきりしないさま
似たような意味の漢字を重ねることで、より一層不明瞭さを強調した四字熟語です。
曖昧模糊の語源と出典
■ 出典
中国の古典『文選』などの文学作品に類語が見られますが、明確な初出典は不詳です。
日本語においては、近世以降に文学や評論で頻出するようになりました。
曖昧模糊の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 政治家の答弁はいつも曖昧模糊としていて、核心を突かない。
- この理論は曖昧模糊で、具体性に欠ける。
- 曖昧模糊な説明では、部下に正確な指示が伝わらない。
■ ポイント
- 否定的・批判的な文脈で使われることが多い
- はっきりしない態度・意見・概念などに対して使われる
- ビジネス文書や論文、評論などでもよく見られる表現
曖昧模糊と関連する四字熟語
以下は、「曖昧模糊」と近い意味や用法を持つ四字熟語の例です。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
五里霧中 | ごりむちゅう | 状況や見通しがまったくつかないこと |
漠然模糊 | ばくぜんもこ | 漠然としていて、物事の輪郭がつかめないさま |
意味不明 | いみふめい | 言っている内容の意味が分からないこと |
朝令暮改 | ちょうれいぼかい | 方針や態度がころころ変わってあいまいで一貫性がないこと |
優柔不断 | ゆうじゅうふだん | 判断や決断があいまいで、なかなか決められないこと |
曖昧模糊が使える場面とは?
■ ビジネス・会議の場面
- 経営戦略や方針が曖昧模糊な場合、現場が混乱することがあります。
■ 学術・論理的議論の場面
- 概念や定義が曖昧模糊だと、議論がかみ合わなくなります。
■ 日常会話・評論文
- 「彼の考え方は曖昧模糊としていて信用できない」など、批判表現として頻用されます。
まとめ:曖昧模糊は「ぼやけた状態」を鋭く指摘する言葉
「曖昧模糊」は、何が言いたいのか、どうすべきかがはっきりしない状況や態度を的確に表現できる便利な四字熟語です。
明確な意思表示や方針決定が求められる現代社会において、「曖昧模糊」という表現は、言語化しづらい問題に光を当てる鋭いツールとも言えるでしょう。
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