目次
悪衣悪食の読み方と意味
■ 四字熟語
悪衣悪食(あくいあくしょく)
■ 読み方
あくいあくしょく
■ 意味
「悪衣悪食」とは、粗末な衣服や食事で飾らない生活をすることを意味します。
そこから転じて、見た目や贅沢よりも、内面の徳や節度を重んじる生き方を表現する言葉として使われます。
- 「悪衣」は粗末な衣服、
- 「悪食」は粗末な食事のこと。
この四字熟語は、華やかさや贅沢を求めず、慎ましく質素な暮らしをよしとする姿勢を象徴しています。
悪衣悪食の語源と出典
■ 出典
『論語(ろんご)』・里仁(りじん)篇
子曰く、「君子は悪衣悪食を恥じず、志の道を重んず」
孔子はここで、外見や衣食の貧しさを恥とせず、志と徳を重んじることが大切であると説いています。
悪衣悪食の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 悪衣悪食に甘んじて、学問の道に励んだ彼の姿勢は見事だった。
- 彼は悪衣悪食をいとわず、常に誠実な仕事ぶりを貫いている。
- 質素で清らかな暮らし、まさに悪衣悪食の精神だ。
悪衣悪食と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
質実剛健 | しつじつごうけん | 飾り気がなく、真面目で強くたくましいこと |
清貧潔白 | せいひんけっぱく | 貧しくとも清らかで潔い心を持って生きること |
克己復礼 | こっきふくれい | 私欲に打ち勝ち、礼に従うこと |
悪木盗泉 | あくぼくとうせん | 不正に関わることを潔く避けること |
一日三省 | いちじつさんせい | 日々自分の行いを省みて反省すること |
悪衣悪食が使える場面とは?
■ 教育・人間形成の文脈で
勉学に励む姿勢や、贅沢を求めない自己鍛錬の精神を表すときに。
■ 人柄・人格を称えるとき
物質的な豊かさではなく、心の豊かさや志の高さを伝えたい場面で有効。
■ 文章・スピーチでの格言引用として
人生の価値観を語る際や、質素さの美徳を伝える文章の中で使うと効果的です。
まとめ:悪衣悪食は、志と節度を大切にする生き方の象徴
「悪衣悪食」は、外見よりも内面の豊かさ・節度ある心を重んじる姿勢を表現した四字熟語です。
現代でも「見た目や贅沢にとらわれず、自分の信じる道を貫くこと」の価値を見直すきっかけとなる言葉として、多くの人に通じる力を持っています。
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