目次
悪木盗泉の読み方と意味
■ 四字熟語
悪木盗泉(あくぼくとうせん)
■ 読み方
あくぼくとうせん
■ 意味
「悪木盗泉」とは、不正や汚れたものを避ける清廉潔白な態度を表す四字熟語です。
たとえどんなに喉が渇いても、盗人の名がついた泉の水は飲まず、悪木の木陰にも入らないという意味から、潔癖な生き方や道徳的な節度を貫く姿勢を示します。
- 「悪木」は、悪い(評判の悪い)木のこと。
- 「盗泉」は、中国の泉の名前で、「盗人が利用した」とされる不名誉な名がついた泉。
悪木盗泉の語源と出典
■ 出典
『韓詩外伝(かんしがいでん)』より
孔子が旅の途中で喉が渇いていたにもかかわらず、「盗泉」の水を「名が悪いから」として飲まなかったという故事に由来。
このエピソードから、名誉や節操を守ることを重んじる精神が語り継がれています。
悪木盗泉の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 彼は悪木盗泉の精神を持ち、不正な誘いを断固として拒んだ。
- 喉が渇いても盗泉の水を飲まぬ、まさに悪木盗泉の気概だ。
- 悪木盗泉の姿勢で、日々の仕事にも誠実さを貫きたい。
悪木盗泉と関連する四字熟語
以下は、「悪木盗泉」に関連する思想や価値観を持つ四字熟語です。
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
清廉潔白 | せいれんけっぱく | 心が清く、私利私欲や不正がないこと |
克己復礼 | こっきふくれい | 私欲を抑えて礼節を守ること |
高風亮節 | こうふうりょうせつ | 高潔で正しい志と節操を持つこと |
廉潔奉公 | れんけつほうこう | 私欲を離れ、公のために誠実に尽くすこと |
潔身自好 | けっしんじこう | 自らの身を清く保ち、名誉を重んじる生き方 |
悪木盗泉が使える場面とは?
■ 政治・ビジネス
汚職や不正行為を拒み、誠実さや信頼を重視するリーダー像の表現として使われます。
■ 教育・子育て
「どんなに誘惑があっても、正しい道を選ぶ」ことを子に教える際の言葉として。
■ 個人の信条として
人生の指針として、信念を貫く美徳を語る場面で使用されます。
まとめ:悪木盗泉は、高潔な志と節操を象徴する言葉
「悪木盗泉」は、たとえ名誉や健康にかかわる状況でも、道義と誠実さを守る強い精神を表す四字熟語です。
現代社会においても、不正や誘惑に打ち勝ち、信頼される生き方を求める人々にとって、大切にしたい言葉の一つといえるでしょう。
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