MENU

a023|阿鼻叫喚(あびきょうかん)とは?地獄のような苦しみや混乱を表す四字熟語

目次

阿鼻叫喚の読み方と意味

■ 四字熟語

阿鼻叫喚(あびきょうかん)

■ 読み方

あびきょうかん

■ 意味

「阿鼻叫喚」とは、非常にむごたらしい状態において、人々が苦しみのあまり泣き叫ぶ様子を表す四字熟語です。

  • 「阿鼻」とは、仏教における最も重い地獄「阿鼻地獄(無間地獄)」のこと。
  • 「叫喚」は、苦しみや恐怖により声を上げて叫ぶこと。

この二語を重ねた「阿鼻叫喚」は、極限の苦しみ、混乱、地獄絵図のような状況を強調する表現として使われます。

阿鼻叫喚の語源と出典

■ 出典

仏教語(特に『倶舎論』『大毘婆沙論』などの地獄観に基づく)

「阿鼻地獄(あびじごく)」は、最も重い罪を犯した者が堕ちるとされる地獄で、苦しみが絶え間なく続く場所とされています。
その中で人々が「叫喚」する様から、「阿鼻叫喚」という熟語が生まれました。

阿鼻叫喚の使い方と例文

■ 用例・使い方

  • 地震直後の避難所は、まさに阿鼻叫喚の状態だった。
  • 阿鼻叫喚の修羅場をくぐり抜けた彼は、すっかり別人のようだった。
  • 突然の大事故に、現場は阿鼻叫喚となった。

※ フィクションや報道、文学作品などで、極端に悲惨・混乱した状況を描写する際によく用いられます。

阿鼻叫喚と関連する四字熟語

以下は、「阿鼻叫喚」に関連する意味を持つ四字熟語や表現です。

四字熟語読み方意味
修羅場しゅらば血みどろの争いや極度の混乱が起こる場面
生々流転しょうじょうるてん苦しみや迷いの中で生死を繰り返すこと
悲鳴怒号ひめいどごう悲鳴や怒りの叫びが飛び交う、混乱した状態
地獄絵図じごくえず非常にむごたらしく、混乱・悲惨な状況のたとえ
鳴呼哀哉あああいざい悲しみ・嘆き・無念さを強く表現する感嘆語(文語的)

阿鼻叫喚が使われる場面とは?

■ 災害や戦争、事故などの報道文脈

「現場はまさに阿鼻叫喚」「逃げ惑う人々が叫び声を上げる」といった文で、深刻さや悲惨さを強調します。

■ フィクション・物語・歴史的記述

戦乱や大量死の描写などで「阿鼻叫喚」の語が使われ、臨場感と悲惨さを強調する効果があります。

■ 比喩的な誇張表現として

  • テスト中の学生が「教室は阿鼻叫喚だった」と冗談交じりに使うこともあります(やや誇張した用法)。

まとめ:阿鼻叫喚は、極限の苦しみと混乱を表す強烈な表現

「阿鼻叫喚」は、人が耐えがたい苦しみに叫び続けるような極限の状態を表す四字熟語です。
使い方には注意が必要ですが、文学的・報道的に状況を強く印象づけたいときには非常に効果的な表現といえるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次