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a026|蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)とは?無価値な議論や騒がしさをたとえた四字熟語

目次

蛙鳴蟬噪の読み方と意味

■ 四字熟語

蛙鳴蟬噪(あめいせんそう)

■ 読み方

あめいせんそう

■ 意味

「蛙鳴蟬噪」とは、カエルが鳴き、セミが騒がしく鳴くように、やかましくて中身のない議論や無意味なおしゃべりをたとえた言葉です。

  • 「蛙鳴(あめい)」=カエルの鳴き声(無価値で耳障りな声の意)
  • 「蟬噪(せんそう)」=セミの鳴き騒ぐ音(騒がしさや雑音の象徴)

つまり、「内容のない騒々しいだけの話」「つまらない議論や文筆活動」を批判的に表す四字熟語です。

蛙鳴蟬噪の語源と出典

■ 出典

中国・唐代の詩文などに由来。
特定の古典ではなく、文人たちが「蛙鳴」や「蟬噪」という自然現象を、低俗で無内容な表現や言動の比喩として用いたものです。

文学や評論などで「蛙鳴蟬噪」と評されることは、中身のない騒がしい議論や、見識の低い意見への強い皮肉を含みます。

蛙鳴蟬噪の使い方と例文

■ 用例・使い方

  • 昨今のネット上の議論は、蛙鳴蟬噪に過ぎない。
  • 蛙鳴蟬噪の如き評論に惑わされてはならない。
  • 深い考察もなく喧噪だけが先行する様子を、蛙鳴蟬噪と形容した。

蛙鳴蟬噪と関連する四字熟語

以下は、「蛙鳴蟬噪」と意味や使い方が近い四字熟語です。

四字熟語読み方意味
空論卓説くうろんたくせつ内容のない立派そうな議論
空言虚語くうげんきょご実体のない言葉、嘘ばかりの話
世論沸騰よろんふっとう世の中の議論が激しく騒がれる様子
低劣無価ていれつむか質が低く、価値のないこと
無益長談むえきちょうだん意味のない無駄話を長々とすること

蛙鳴蟬噪が使える場面とは?

■ 議論やメディア批判

議論の本質を突かずに、ただ騒ぎ立てる様子を批判する文脈で使用されます。

■ 文学・評論などの皮肉表現

知性や品格を欠いた論評やエッセイを皮肉る場面で好まれます。

■ ネット文化やSNSの風潮を評する際に

SNSのコメント欄や炎上など、騒がしいが実質のない議論を表現するのに適した熟語です。

まとめ:蛙鳴蟬噪は、軽薄な言動への鋭い批判

「蛙鳴蟬噪」は、やかましいだけで中身のない議論や評論に対する厳しい批判を含んだ四字熟語です。
思慮のない言動が溢れる現代社会においてこそ、この言葉の意味を正しく理解し、静かで本質的な考察を重んじる態度が求められているのかもしれません。

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