a030｜安居楽業（あんきょらくぎょう）とは？心穏やかに暮らし、仕事を楽しむ四字熟語

安居楽業の読み方と意味

■ 四字熟語

安居楽業（あんきょらくぎょう）

■ 読み方

あんきょらくぎょう

■ 意味

「安居楽業」とは、安心して暮らし、それぞれの仕事に楽しみをもって励むことを表す四字熟語です。
社会や生活が安定し、人々が心穏やかに職業に励んでいる理想的な状態を意味します。

• 「安居（あんきょ）」＝安心して住むこと
• 「楽業（らくぎょう）」＝自分の職業を楽しんで働くこと

安居楽業の語源と出典

■ 出典

『礼記（らいき）』・礼運（らいうん）

「故民安其居、楽其業」
（ゆえに民はその居に安んじ、その業を楽しむ）

これは、理想の政治・社会において、人々が平和に暮らし、各々の仕事に満足している状態を表現したものです。

安居楽業の使い方と例文

■ 用例・使い方

• 社会が安定すれば、人々は安居楽業の生活を送ることができる。
• 定年後は、田舎に移住して安居楽業の日々を送りたい。
• 国家の目標は、すべての国民が安居楽業できる社会の実現にある。

安居楽業と関連する四字熟語

以下は、「安居楽業」と意味やニュアンスが近い四字熟語です。

四字熟語	読み方	意味
衣食足りて礼節を知る	いしょくたりてれいせつをしる	生活が安定してこそ礼儀や道徳に気を配れるようになること
泰平無事	たいへいぶじ	世の中が平和で、事件や災いがないこと
平穏無事	へいおんぶじ	特に変わったこともなく、穏やかな日々が続くこと
富国安民	ふこくあんみん	国が富み、国民が安らかに暮らすこと
和気藹藹	わきあいあい	和やかで温かい雰囲気が満ちていること

安居楽業が使える場面とは？

■ 社会や政治の理想として

「国民が安居楽業できる社会を目指す」といった政策理念などに使われます。

■ 退職後の穏やかな暮らしの理想

定年後のスローライフや、自然と共にある生活を理想とするときの表現に。

■ 個人の幸せや生き方として

「今の仕事が好きで、家族とも仲良く暮らせている。まさに安居楽業だ」といったように、個人の充実を表す場合にも使われます。

まとめ：安居楽業は「平和」と「働く喜び」が共存する理想

「安居楽業」は、人々が安心して暮らし、自分の仕事に誇りと楽しみをもって励むという理想的な社会のあり方を示す四字熟語です。
現代においても、多くの人が目指す「幸せな暮らし」「働く喜び」の象徴として、教育・政策・人生論などさまざまな場面で用いられています。