目次
衣錦尚絅の読み方と意味
■ 四字熟語
衣錦尚絅(いきんしょうけい)
■ 読み方
いきんしょうけい
■ 意味
「衣錦尚絅」とは、立派な功績や徳を備えていても、それをひけらかさず、つつましい態度でいることを意味する四字熟語です。
- 「衣錦(いきん)」は、錦の衣を着ること。立派な功績や名誉の象徴。
- 「尚絅(しょうけい)」は、絅(かけぎぬ)という薄衣をさらに上から着ること。表面を控えめに覆うことから、内面の価値を隠す慎ましさを表します。
この熟語は、成功しても謙虚さを忘れない美徳を説いています。
衣錦尚絅の語源と出典
■ 出典
『詩経(しきょう)』衛風(えいふう)・淇奥(きいく)
「衣錦尚絅」
錦の衣の上にさらに絅を重ねることで、華美さを抑え、内にある徳を大切にする姿をたとえています。
儒教的価値観においては、「外見よりも内面の徳を重視する」という教訓として引用されます。
衣錦尚絅の使い方と例文
■ 用例・使い方
- 大きな業績を挙げても、衣錦尚絅の姿勢を崩さなかった。
- 衣錦尚絅の心構えは、リーダーに求められる資質だ。
- 衣錦尚絅を体現する人物は、周囲から深く尊敬される。
衣錦尚絅と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
謙虚温厚 | けんきょおんこう | 謙虚で穏やかな性格 |
大智如愚 | だいちじょぐ | 本当に賢い人は愚かに見えるほど控えめである |
大賢虎変 | たいけんこへん | 大賢者が時に応じて外見や態度を変えること |
深蔵若虚 | しんぞうじゃくきょ | 能力や才知を秘めて表に出さない |
蘭摧玉折 | らんさいぎょくせつ | 優れた人物の早世を惜しむこと(控えめさと対照的な表現) |
衣錦尚絅が使える場面とは?
■ ビジネス・リーダーシップ
成果を自慢せず、謙虚な態度でチームをまとめる姿勢を表現する際に。
■ 教育・人材育成
学生や後輩に「成功しても謙虚さを忘れない」ことを教える文脈で。
■ 日常会話・文章表現
友人や同僚の控えめな人柄を褒める言葉として。
まとめ:衣錦尚絅は、成功しても謙虚であることの象徴
「衣錦尚絅」は、外面よりも内面の価値を重んじる美徳を表した四字熟語です。
現代社会においても、実績をひけらかすより、静かに人を惹きつける品格を持つことの大切さを教えてくれます。
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