i018｜意在言外（いざいげんがい）とは？言葉に出さない真意を表す四字熟語

意在言外の読み方と意味

■ 四字熟語

意在言外（いざいげんがい）

■ 読み方

いざいげんがい

■ 意味

「意在言外」とは、言葉には直接表さず、その裏に隠された意図や感情を含ませることを意味する四字熟語です。
文章や会話の表面だけではわからない、含みのある表現や真意を指します。

• 「意在」は意図があること。
• 「言外」は言葉の外、すなわち直接的に言わない部分。

文学・詩作や政治的発言など、あえて言葉を控え、聞き手や読み手に考えさせる表現に使われます。

意在言外の語源と出典

■ 出典

明確な典拠は諸説ありますが、中国の詩論や文学評論で多く使われた言葉です。
古来より漢詩や書簡では、全てを語らず余韻を残すことで深みを生む技巧として重視されてきました。

意在言外の使い方と例文

■ 用例・使い方

• 彼の短い挨拶には、意在言外の思いが込められていた。
• この詩は、意在言外の余韻が美しい。
• 上司の発言は、意在言外の意味を読み取らなければならない。

意在言外と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
言外之意	げんがいのい	言葉に表れない深い意味や意図
余韻嫋嫋	よいんじょうじょう	言葉や音の響きが長く残るような余情
含蓄深長	がんちくしんちょう	言葉や表現に多くの意味や含みがあること
深意遠慮	しんいえんりょ	奥深い意図や将来を見据えた慎重な考え
含沙射影	がんしゃしゃえい	遠回しに人を中傷すること

意在言外が使われる場面

• 文学作品：詩や小説の表現分析
• スピーチ・挨拶：婉曲な表現で伝える場合
• ビジネス交渉：相手に含みを持たせた言い回しをするとき

まとめ：意在言外は余韻と深みを生む表現技法

「意在言外」は、単に言葉を省くのではなく、言葉にしないからこそ伝わる感情や意味を表現する四字熟語です。
特に文章・詩歌・人間関係において、相手に考えさせ、感じさせるための大切な技法を示しています。