MENU

i031|一韻到底(いちいんとうてい)とは?詩文の調和を保つ表現技法

目次

一韻到底の読み方と意味

読み方

いちいんとうてい

意味

「一韻到底」とは、詩や文章において、最初に決めた同じ韻(音の響き)を最後まで通すことを意味します。
韻律の統一感を保ち、全体の調和と美しさを生み出すための表現技法の一つです。
転じて、一貫性を保ち続けることのたとえとしても使われます。

一韻到底の語源・由来

出典

中国の古典詩文に見られる韻文作法から生まれた言葉です。
古代漢詩や律詩では、句末の発音を揃える「押韻」が重要視され、最初に決めた韻脚(韻の種類)を最後まで変えないことを「一韻到底」と呼びました。

一韻到底の使い方と例文

使用シーンのポイント

  • 漢詩や和歌の作法を説明するとき
  • 文章や演説で一貫性を保つ姿勢を強調するとき
  • 芸術的統一感を評価するとき

例文

  • 彼の漢詩は、一韻到底の技巧が見事であった。
  • 言葉選びにぶれがなく、一韻到底のごとき演説だった。
  • 一韻到底を守ることで、詩全体に重厚な響きが生まれる。

一韻到底と関連する四字熟語

四字熟語読み方意味
一気呵成いっきかせい一気に物事を仕上げること
一貫不易いっかんふえき最初から最後まで変わらないこと
首尾一貫しゅびいっかん最初から最後まで筋が通っていること
文質彬彬ぶんしつひんぴん内容と形式が調和して美しいこと
統一調和とういつちょうわ全体がよくまとまり調和していること

まとめ:一韻到底は芸術的統一感を象徴する言葉

「一韻到底」は、詩文において韻律を一貫させる技巧であり、転じて物事の統一感や一貫性を保つ姿勢を表す四字熟語です。
文学や芸術分野だけでなく、日常会話でも比喩的に使えるため、覚えておくと表現の幅が広がります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次