i044｜一字三礼（いちじさんらい）とは？学問における礼節と慎重さを表す四字熟語

一字三礼の読み方と意味

読み方

いちじさんらい

意味

「一字三礼」とは、学問や書物を大切にし、謙虚かつ慎重に学ぶ姿勢を表す言葉です。

• 「一字」＝一つの文字
• 「三礼」＝三度礼をすること

つまり、一文字を教わるたびに三度礼をするほどの敬意を示すという意味から、師や学問への深い敬意と感謝、そして謙虚な学びの姿勢を象徴します。

一字三礼の語源・由来

出典

『後漢書（ごかんじょ）・蔡邕伝（さいようでん）』
中国後漢時代の学者・蔡邕（さいよう）が師から一文字を教わるたびに三度礼をしたという逸話に由来します。
この故事は、学問は知識だけでなく礼節や感謝の心も伴うべきという教えを示しています。

一字三礼の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 師や指導者への感謝を表すとき
• 学びに対して謙虚で真摯な姿勢を強調したいとき
• 礼節を重んじる教育現場や式典での挨拶に

例文

• 彼は一字三礼の精神で、恩師の教えを生涯大切にした。
• 学問は一字三礼の心構えで臨むべきだ。
• 一字三礼の故事は、現代にも通じる教育の原点である。

一字三礼と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
尊師重道	そんしじゅうどう	師を尊び、学ぶ道を重んじること
温故知新	おんこちしん	昔のことを学び、新しい知識や見解を得ること
謙虚謹慎	けんきょきんしん	慎み深く、礼儀正しい態度を保つこと
師恩難忘	しおんなんぼう	師の恩は決して忘れないという意
切磋琢磨	せっさたくま	互いに励まし合って学問や技術を磨くこと

まとめ：一字三礼は礼節ある学びの象徴

「一字三礼」は、知識や技術の習得と同じくらい、礼節や感謝を重んじる心を忘れないことの大切さを教えてくれる四字熟語です。
現代社会でも、学ぶ姿勢や人間関係において非常に価値のある教えとして活用できます。