i057｜一諾千金（いちだくせんきん）とは？約束を必ず守る価値ある人物を表す四字熟語

一諾千金の読み方と意味

読み方

いちだくせんきん

意味

「一諾千金」とは、一度の承諾が千金の価値を持つほど、その人の約束が重く信頼できることを意味します。

• 「一諾」＝一度承諾すること（＝約束すること）
• 「千金」＝非常に高い価値や信頼

つまり、「あの人が一度“はい”と言えば必ず守る」という、誠実さと信頼の高さを表す四字熟語です。

一諾千金の語源・由来

出典：『史記（しき）』信陵君伝

戦国時代、魏の将軍・晋鄙（しんぴ）とのエピソードから生まれた言葉です。
ある人物が「一度承諾したことは千金の価値がある」と称賛されたことに由来し、約束を必ず守る信頼できる人物を象徴します。

一諾千金の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 信用第一の人物を称賛するとき
• 商談や契約の信頼性を表すとき
• リーダーや指導者の誠実さを強調するとき

例文

• 彼は一諾千金の人であり、必ず約束を守る。
• 一諾千金の信頼が、長年の取引を支えている。
• 一諾千金の評判を損なわぬよう、常に誠実に行動する。

一諾千金と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
信賞必罰	しんしょうひつばつ	褒美と罰を必ず実行すること
有言実行	ゆうげんじっこう	言ったことは必ず実行すること
堅忍不抜	けんにんふばつ	強い意志でやり遂げること
一言九鼎	いちげんきゅうてい	一言に大きな重みがあること
守信抱義	しゅしんほうぎ	信義を守り正義を抱くこと

まとめ：一諾千金は信頼を象徴する誉れ高い言葉

「一諾千金」は、約束の重みと誠実さを端的に表す四字熟語です。
現代でも、ビジネスや人間関係において、信頼を築くうえで大切な価値観を示す言葉として活用できます。