目次
一利一害の読み方と意味
読み方
いちりいちがい
意味
「一利一害」とは、物事には利益があれば必ず害も伴うという意味の四字熟語です。
- 「一利」=一つの利益、利点
- 「一害」=一つの害、欠点
つまり、何事にも長所と短所があることを表す言葉で、一方だけを見て判断せず、両面を冷静に考えるべきだという戒めとして用いられます。
一利一害の語源・由来
出典
『史記(しき)』・「平準書」などの古典に類似の考え方が見られますが、明確な文献上の初出は不詳です。
古くから中国思想や儒教の中で、「利益と害は表裏一体である」という教訓的概念として使われてきました。
一利一害の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 政策や計画、道具などを評価するとき
- 長所と短所を両方説明するとき
- 偏った判断を戒めるとき
例文
- この制度には一利一害がある。導入前に慎重に検討すべきだ。
- SNSは便利だが、一利一害の側面を忘れてはいけない。
- 新しい薬も一利一害で、効果と副作用の両方がある。
一利一害と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
利害得失 | りがいとくしつ | 利益と損害、得と失のこと |
表裏一体 | ひょうりいったい | 二つの物事が表と裏のように切り離せない関係にあること |
一長一短 | いっちょういったん | 長所もあれば短所もあること |
光明相伴 | こうみょうあいともなう | 良い面と悪い面が常に一緒にあること |
利害相反 | りがいそうはん | 利益と損害が互いに反する関係 |
まとめ:一利一害は物事の両面を教える言葉
「一利一害」は、利益と害は常に共存するという現実を示す四字熟語です。
物事を判断するときは、利点だけでなく欠点にも目を向け、バランスの取れた決断をするための指針として活用できます。
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