i110｜一紙半銭（いっしはんせん）とは？価値のないものを表す四字熟語

一紙半銭の読み方と意味

読み方

いっしはんせん

意味

「一紙半銭」とは、わずか一枚の紙と半銭程度の、取るに足らない価値しかないものを意味します。
物の価値が極めて低いことや、ほとんど意味をなさない事柄を卑下して言うときに使われます。

• 「一紙」＝紙切れ一枚
• 「半銭」＝ごく少額の貨幣

つまり、「紙くず同然」や「無価値」に近いニュアンスです。

一紙半銭の語源・由来

出典

古典的な直接の典拠は明確ではありませんが、中国や日本の貨幣制度における「銭」の単位と日常生活の感覚から生まれた表現と考えられます。
紙と半銭という、どちらも価値の低いものを並べることで、徹底的な無価値さを強調しています。

一紙半銭の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 価値のない書類や情報を批判するとき
• 取るに足らない物事を強調したいとき
• 文学やスピーチでの比喩表現として

例文

• その契約書は一紙半銭にも値しない。
• 噂話など一紙半銭の価値もない。
• 彼の提案は現実性がなく、一紙半銭の役にも立たなかった。

一紙半銭と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
片言隻句	へんげんせきく	ほんのわずかな言葉や文章
微々たる物	びびたるもの	ごくわずかで取るに足らないもの
一毛不拔	いちもうふばつ	けちで極端に物を惜しむこと
風前灯火	ふうぜんとうか	今にも消えそうな危うい状態
紙屑同然	かみくずどうぜん	全く価値がないこと

まとめ：一紙半銭は「取るに足らない価値」を強調する表現

「一紙半銭」は、極端に価値の低いものを形容する四字熟語です。
現代でも比喩的に使えるため、ビジネスや日常会話で「まったく意味がない」「価値がない」ことをやや文学的に表現したいときに役立ちます。