i111｜一死報国（いっしほうこく）とは？命をかけて国に尽くす四字熟語

一死報国の読み方と意味

読み方

いっしほうこく

意味

「一死報国」とは、自らの命を捧げて国に尽くすことを意味します。

• 「一死」＝命を投げ出すこと
• 「報国」＝国に恩を返すこと

主に戦時や非常時に、国や主君のために命を惜しまない覚悟を示す場面で用いられます。現代では比喩的に、全力を尽くして恩に報いる意味でも使われることがあります。

一死報国の語源・由来

出典

古来の忠義・報恩思想に基づく表現で、明確な古典出典は定かではありませんが、日本では特に日清・日露戦争や太平洋戦争期のスローガンや遺書の文面として多く用いられました。
戦前教育の中では「国のために命を捧げる美徳」として教えられましたが、現代では歴史的背景を踏まえて慎重に使われます。

一死報国の使い方と例文

使用シーンのポイント

• 歴史的文脈を語るとき
• 強い覚悟や自己犠牲を示すとき（比喩的使用）
• 文学や戦記作品での描写に適している

例文

• 彼は「一死報国」の精神を胸に前線へ赴いた。
• 一死報国の覚悟で臨んだプロジェクトが、ついに成功した。
• 戦時中、多くの兵士が一死報国を誓って戦地へ向かった。

一死報国と関連する四字熟語

四字熟語	読み方	意味
尽忠報国	じんちゅうほうこく	忠義を尽くして国に恩を返すこと
殉国忠死	じゅんこくちゅうし	国のために命を捧げること
粉骨砕身	ふんこつさいしん	力の限り尽くして努力すること
義勇奉公	ぎゆうほうこう	正義のために勇敢に行動し、国や社会に尽くすこと
一命捧国	いちめいほうこく	命を国のために捧げること

まとめ：一死報国は覚悟と忠誠を示す言葉

「一死報国」は、命を懸けて国に尽くす覚悟を表す四字熟語です。
歴史的背景を持つため現代では慎重に使用されますが、比喩的に「全力で物事に取り組む覚悟」を示す表現としても使えます。