目次
一唱三嘆の読み方と意味
読み方
いっしょうさんたん
意味
「一唱三嘆」とは、すぐれた詩や歌、文章を一度聞いたり読んだりするたびに、たびたび感嘆することを意味します。
- 「一唱」=一度声に出して詠む、または歌うこと
- 「三嘆」=三度も感嘆する、何度も褒め称えること
芸術作品や文芸において、その出来栄えが素晴らしいために何度も称賛してしまう情景を表す言葉です。
一唱三嘆の語源・由来
出典
『後漢書(ごかんじょ)』・「蔡邕伝(さいようでん)」より。
文中に「一唱三嘆」の語が登場し、詩文や音楽の優秀さを賞賛する意味で使われています。
古代中国では、優れた文芸や音楽作品に出会った際、声に出して詠み感動を繰り返すことが礼賛の形とされていました。
一唱三嘆の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 文芸作品や芸術作品を褒め称えるとき
- 心を打たれる詩や歌に出会ったとき
- 作品レビューや講評など、感動を言葉にしたいとき
例文
- この詩の表現力は素晴らしく、読むたびに一唱三嘆してしまう。
- 彼の演奏には魂が宿っており、聴衆は一唱三嘆の思いだった。
- 新作小説を読んだが、その構成美に一唱三嘆した。
一唱三嘆と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
一読三嘆 | いちどくさんたん | 一度読んだだけで何度も感嘆すること |
感慨無量 | かんがいむりょう | 言葉に尽くせないほど深く心に感じ入ること |
巧言令色 | こうげんれいしょく | 巧みな言葉と表情で人の心を引きつけること |
才色兼備 | さいしょくけんび | 才能と美貌を兼ね備えていること |
叙景抒情 | じょけいじょじょう | 景色や感情を巧みに文章や詩に表現すること |
まとめ:一唱三嘆は芸術や文芸の感動を表す美しい言葉
「一唱三嘆」は、心を打たれる作品や演奏を称賛する四字熟語です。
文芸評論や音楽レビュー、スピーチの中でこの言葉を用いることで、感動の深さを簡潔かつ品よく表現できます。
コメント