目次
烏焉魯魚の読み方と意味
読み方
うえんろぎょ
意味
「烏焉魯魚」とは、文字の書き誤りや転写の間違いを意味する四字熟語です。
古代中国の書物の筆写において、字形の似た文字を誤って書き写してしまうことを表現した言葉です。
転じて、一般的に「誤字・脱字」「書き間違い」を指す表現としても用いられます。
烏焉魯魚の語源・由来
出典
『晋書(しんじょ)・顧愷之伝』などの故事に由来。
「烏」と「焉」、「魯」と「魚」は字形が似ているため、書き誤りやすい文字の代表例とされました。
そこから、文字の書き誤りを総称して「烏焉魯魚」と呼ぶようになったとされています。
烏焉魯魚の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 誤字や写し間違いを表現するとき
- 文章の正確さを強調する文脈で使う
- 学術・古典文献の注釈などでも用いられる
例文
- 古写本には烏焉魯魚の誤りが多く見られる。
- 校正を怠れば、烏焉魯魚がそのまま残ってしまう。
- 烏焉魯魚を避けるため、入念に校閲を重ねた。
烏焉魯魚と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
誤字脱字 | ごじだつじ | 文字の誤りや抜け落ち |
白璧微瑕 | はくへきびか | わずかな欠点のたとえ |
謬種流伝 | びゅうしゅるでん | 誤ったことが正しいように伝わること |
断章取義 | だんしょうしゅぎ | 文意を誤解して部分だけを勝手に解釈すること |
錯簡漏簡 | さっかんろうかん | 書物の誤りや脱落 |
まとめ:烏焉魯魚は「誤字・写し間違い」を警戒する言葉
「烏焉魯魚」は、文字を誤って書き写すことを象徴する四字熟語です。
現代でも「誤字脱字」や「タイプミス」に通じる表現として使えるため、文章や資料作成において注意を促すときに思い出すとよいでしょう。
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