目次
羽化登仙の読み方と意味
読み方
うかとうせん
意味
「羽化登仙」とは、羽が生えて仙人となり、天に昇ることを表す四字熟語です。
転じて、
- 仙境に遊ぶような、限りなく心地よい境地に至ること
- 酒に酔い、夢心地のようにうっとりすること
などを意味します。特に文学作品では、酒を飲んだときの酩酊感を「羽化登仙」に例えることが多いです。
羽化登仙の語源・由来
出典
『晋書(しんじょ)・阮籍伝』
竹林の七賢の一人・阮籍(げんせき)が酒を好み、しばしば「羽化登仙」したかのような境地に達したと記されています。
この故事から、酒の酔い心地を仙人の境地に例えた表現として広まりました。
羽化登仙の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 酒に酔って夢見心地の様子を表す
- 天にも昇るような幸せな心境を表現する
- 文学的・詩的な表現として用いられる
例文
- 美酒に酔い、まるで羽化登仙の心地であった。
- 彼女に出会ったときの喜びは、羽化登仙の思いだった。
- 夢が叶った瞬間、羽化登仙の境地に立つような気分になった。
羽化登仙と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
醍醐味 | だいごみ | 物事の本当の面白さや深い味わい |
瀟洒落脱 | しょうしゃれつ | 俗っぽさがなく、さっぱりして風流であること |
心醉神迷 | しんすいしんめい | 心がひどく酔いしれ、夢中になること |
恍然大悟 | こうぜんたいご | 突然、はっきりと悟りを得ること |
天衣無縫 | てんいむほう | 自然で飾らず、完全で欠点がないこと |
まとめ:羽化登仙は、夢心地の境地を表す美しい言葉
「羽化登仙」は、仙人のように天に昇る心地よさや陶酔感を表す四字熟語です。
酒席の場面や、大きな幸福感を表すときに使うことで、文章に格調と詩情を与えることができます。
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