目次
禹行舜趨の読み方と意味
読み方
うこうしゅんすう
意味
「禹行舜趨」とは、古代中国の聖王である禹(う)や舜(しゅん)の徳行を模範として、立派に振る舞うことを意味します。
- 「禹行」=禹王の行い(洪水を治め民を救った伝説的な徳のある王)
- 「舜趨」=舜王の歩み(徳をもって天下を治めた名君)
つまり、聖人君子のように立派な行いや徳を備えることをたとえた言葉です。
禹行舜趨の語源・由来
出典
『漢書(かんじょ)・叙伝(じょでん)』
「禹行舜趨、湯武是則」
(禹の行い、舜の歩みを学び、湯や武王を手本とする)
ここから、古代の聖王の徳を模範として、政治や人の在り方を正しく導くという意味が広がりました。
禹行舜趨の使い方と例文
使用シーンのポイント
- 優れた人物の徳を慕い、模範とする姿を表すとき
- 高潔な人柄や正しい統治をたたえるとき
- 歴史や古典を踏まえた荘重な表現を使いたいとき
例文
- 彼の政治姿勢はまさに禹行舜趨のごときものであった。
- 禹行舜趨を理想とし、清廉な心で学問に励む。
- 指導者は禹行舜趨を胸に刻み、民を導くべきだ。
禹行舜趨と関連する四字熟語
四字熟語 | 読み方 | 意味 |
---|---|---|
尭舜之治 | ぎょうしゅんのち | 尭や舜のような理想的な政治 |
克己復礼 | こっきふくれい | 私欲を抑えて礼に従い、徳を実践すること |
温良恭倹 | おんりょうきょうけん | 温和で素直、謙虚で倹約な徳のある人柄 |
先聖先師 | せんせいせんし | 古代の聖人や師表とされる人物 |
聖人君子 | せいじんくんし | 高い徳を持ち、人の模範となる人物 |
まとめ:禹行舜趨は聖人の徳を目指す理想を示す言葉
「禹行舜趨」は、古代の聖王の徳を模範とし、理想的な人間・政治を目指すことを表す四字熟語です。
現代においても、人としての在り方・リーダー像を考える上で参考になる言葉として活用できます。
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